目次 †
自社株式 †
プレイヤーが経営するのは「株式会社」であり、その資本は株式の発行によって得られている。
ただし、ゲーム開始直後は自社株式の事を気にする必要はない。
- 自社の株式はゲーム開始時は非公開株で、株価は500円固定となっている。
- 自社株式が非公開のうちは、株主への配当金支払いは行わない。
株式公開 †
自社の株式を証券市場に公開し、さらに新株を発行することで、市場から資金を調達することが出来る。
- 銀行からの融資(借金)とは異なり、調達した資金を「返済」する必要はない。
- また、調達した資金は「資本金の増強」で得られたものであり損益計算書には収益計上されないため、次年度の法人税が課税されることなく使用できる資金となる。
ただし、株式公開する後は毎年株主に利益(剰余金)の中から配当金を支払う必要が発生するようになる。
- 配当金は株価(時価)が高くなるほど多く支払う必要がある(でないと利回りが低いとみなされて評価が下がる)。
株式公開の条件 †
株式公開を行うには、自社が投資に値する優良な経営状態である事を示す必要がある。
ゲーム中では、株式公開を行う前提として、以下の条件を達成することが求められる。
- 黒字決算2年以上
- 純資産300億円以上
- 剰余金10億円以上
- 純資産とは…貸借対照表における『総資産-負債』(又は『資本金+剰余金』)をいう。
- 剰余金とは…貸借対照表における『総資産-負債-資本金』をいう。
(余剰金のミスタイプでは断じてない)
これらの3条件すべてを満たした上で、費用2000万円+120日を費やし事業プラン「株式公開」を実行することで証券取引市場に自社株が登録される。
120日の間に余程経営が悪化しない限りは、株式公開が成功し、同時に新株を発行する。
資本金の内容に応じて最低でも150億円は資金が増える(資本金が多ければ1000億オ-バーも)ため、早めの公開を目指そう。
- 3条件のうち、「黒字決算2年以上」を満たした直後は、『未払法人税&未払固定資産税』の負債が登録され剰余金が減少するため、
余程剰余金に余裕が無い限りは4月に即実行することは出来ないことに注意!
株式公開後は自社株は市場で売買され、株価が日々変動していくようになる。
公開後の自社株をプレイヤーが購入することは出来ない(証券市場に自社株の銘柄が表示されるが、あくまでも株価の確認が出来るだけである)。
なお、上場しない時の株価は500円であり、それ以下の場合は資産価値が悪いと思われている。
株価が上昇していけば次に公募増資を行う時に調達できる資金も増えるので、株式公開で得られた資金を活用し、収益を拡大していこう。
シナリオ別資本金一覧 †
シナリオ別の資本金をまとめた。
- 表中赤字で記載している箇所は、純資産(=資本金)が300億円未満なので剰余金10億円を達成しただけでは株式公開を実行できない(「資本金+剰余金」を300億円以上にする必要がある)。
※シナリオ「ゴールドラッシュ」「鉱業から観光へ」ではシナリオ開始時に既に借入金が発生しており、剰余金がマイナスとなっている。この借入金を返済するか、上回る額の資産を獲得しないと株式公開を実行できない。
※シナリオ「青葉リゾート区(難易度:やさしい)」と「青葉湾岸工業区(難易度:やさしい)」ではプラン「株式公開」は実行できない。参考値として記述しておく。
シナリオ名 | 難易度 |
やさしい | 標 準 | いばらの道 |
青葉リゾート区 | 900億円 | 700億円 | 500億円 |
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青葉湾岸工業区 | 500億円 | 300億円 | 200億円 |
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青葉経済開発区 | 800億円 | 600億円 | 400億円 |
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臨海新都市 | 1200億円 | 900億円 | 750億円 |
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ベッドタウン計画 | 900億円 | 500億円 | 300億円 |
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門前町 | 650億円 | 450億円 | 350億円 |
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負の遺産 | 2000億円 | 1800億円 | 1650億円 |
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山間のオアシス | 700億円 | 500億円 | 300億円 |
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企業城下町 | 700億円 | 500億円 | 350億円 |
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災害からの復興 | 600億円 | 400億円 | 300億円 |
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ゴールドラッシュ | 400億円 | 250億円 | 150億円 |
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負債(借入金) | 813億5000万円 (650億円+163億5000万円) | 1013億円 (650億円+363億円) |
鉱業から観光へ | 1000億円 | 700億円 | 550億円 |
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負債(借入金) | 540億円 (400億円+140億円) | 640億円 (400億円+240億円) |
フリーマップ | 300億円 | 200億円 | 150億円 |
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7月1日の配当金支払いについて †
株式公開後は、毎年7月1日に株主に対して配当金を支払わなければならない。
配当金は、1株当たり何円を配当するかを決定出来る。
1株の現在時価が表示され、配当率は『1株当たりの配当金÷1株の時価』で計算される。
概ね3%前後が標準で、5%は高い、1%は低い、0円だとお話にならない。
- 株価が500円の場合配当金1円で利回りは0.2%となる。
- 株価が500円の場合3%の配当にするには1株あたり15円を配当する必要がある(株価が高ければ配当額はもっと多くしなければならない)。
『1株当たりの配当金×発行株式数』を配当金総額と呼ぶが、下記のいずれか低い方が配当金総額の上限に当たる。
1.剰余金
2.手持ち資金
そのため、次の2点において注意が必要である。
- 銀行から資金融資を受けると、満期の利息分が上乗せされて負債(借入金)計上される。その分剰余金が減少するので、銀行から借りても剰余金による配当金の上限は増えない(むしろ借入金の利息分だけ減ってしまう)。
もちろん、剰余金には余裕があるものの手持ち資金が足りないという場合にはこの限りではない。
- 剰余金がマイナスの状態で7月1日を迎えると、剰余金が配当金の上限になるので、0円配当が確定になる。
この状態が3年連続続くと問答無用で上場廃止となってしまうので注意が必要。
なお、1円配当でも無配当にはならないので、余程でなければ0円配当はしない方が良い。
むしろゲーム内の証券市場(他社)でも1円配当で済ませている銘柄を散見出来る。
配当金の支払いによって資金(現金)は減少するが、これは費用には計上されない。
つまり、この支払いをいくら増やしても、翌年の法人税を節税することは出来ないので注意すること。
公募増資 †
株式が証券取引市場で公開されている時に、新株を更に発行することで資金調達する方法である。
費用1000万円+60日を費やし事業プラン「公募増資」を実行することで株式公開時と同様に新たに資金を調達獲得することが出来る。
新株発行割合は現在の発行株式数の一定割合である。比率は格付けなどによって変動する。
- 今回の公募で増える株式数(≒現在の発行株式数+会社情報で閲覧可能な株式の「格付け」)
- プラン実行画面で確認出来る公募価格(=プラン実行以前の一定期間の株価or現在の株価の約90%)
以上の2要素が高ければ高いほど、獲得出来る資金が多くなる。
逆に2要素のいずれか、あるいは全て低い場合は、新規発行株の買い手が付かず公募増資は失敗に終わる。費用1000万円が無駄になるので注意が必要。
2要素のほか、前年の配当金、プラン完了時点の株価や会社の資産内容なども増資の成功率に影響を与えると思われる。
(公募価格よりプラン完了時の株価の方が高かったら、市場取引よりも安い価格で新株ゲット出来るのでお得ですよね)
公募増資は年一回いつでも実施できるが、初配当を終えた直後はともかく年度初めに実施すると税金によって剰余金が圧迫されるため株価が下落し失敗しやすい。強力な集金源が出来るまでは5月まで株価の動向を見守もるか配当日前後に実施すること。
公募増資で発行株式数が増加することにより、配当金の支払い負担も大きくなるので注意すること。
また、格付けランクは2,3つ分ダウンしてしまうので、クリア条件がランク関係の場合は慎重に行うこと。
公開取引停止 †
以下の3条件のいずれか1つを満たすと、極めて経営状態の悪化している会社とみなされ、上場廃止(公開取引停止)となってしまう。
公開取引停止になった場合、資本関係は変化がないが会社知名度・社員の士気が最低になる。また、再度株式公開の条件を満たしても再上場はできない。
- 3年間連続配当が無い
- 上記にあるように剰余金に注意が必要。
- 3年のうち1年は1円配当にできればこの事態は回避できる。
- 時価総額(株価×発行株式数)が10億円以下
- 3年連続配当ゼロになるまでもなく資産価値が極めて低いと市場に判断された場合にも上場停止になる。
- 最低でも株式公開後の株価総額は300億円、発行株式数は6000万株となっているはず。これが時価総額10億円になるには株価が16円(株式統合して166円の600万株?)になるまで暴落する必要がある。
- 最もスタート時の資本金が高い「負の遺産(やさしい)」(株式公開時株価総額4000億円、発行株式数8億株)だと、時価総額10億円になるには株価が1円(株式統合して125円の800万株?)になる必要がある。
- 7月の資金配当時、配当率を3%前後にすればまず避けられる。
- 債務超過
- 総資産よりも総負債の額が多い場合(シナリオ「ゴールドラッシュ」の初期状態)。
- 「資本金よりも剰余金のマイナス額(欠損金)が大きい状態」と表現することも出来る。
- 株式公開後で得た資金がまるまる損失になるような浪費を行わないと起こらない?
また、資金(現金)が尽きた時(=倒産した時=ゲームオーバー)の時も当然上場停止となる。
6月1日の税金支払いや銀行の返済期日の際に特に注意が必要。
まとめ †
剰余金と資金に気を付けながら株式を公開し、
その後、配当をガッツリ配って株価を押し上げ、
公募増資を行えば、資金がタンマリ入手出来る。
シナリオクリアでその後無配当でも良いなら、資金を元手にマンション建てまくりで人口条件クリアなどが可能。