用語集

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目次 [edit]

あ行 [edit]

RP器官 [edit]

宇宙放射線を防ぐ“RP(Radical Protection)ホルモン”という分泌物を生成している内分泌器官。
脳下垂体の一部に存在する。
RPホルモンは、色の薄いメラニン色素のような働きを持ち、血液中に溶け込んで皮膚や粘液に分泌・定着、放射線を反射して人体から遮断する。
メラニン色素より効果が高く、紫外線よりも遮断できる放射線の幅が広い。
一定の濃度の放射線であれば、長時間被曝しても、放射線障害にならない。

I3・エクシード航法 [edit]

アイキューブ・エクシード推進は、インフラトン・インデュース・インヴァイターを主機関として巡航時に用いられる推進手段。
その最大移動速度は理論値で毎時0.1光年(0.11y/h)光速の876倍に相当するが、これはあくまで理論値であり、通常の航海者は光速のおよそ200倍を上限として航行している。
I3エクシード推進では、我々が住む宇宙に下位従属する子宇宙を形成し、そこを通り抜けることで相対論的時間(ウラシマ効果)のギャップを調整する。これは複数の子宇宙を縦断する「アインシュタイン・ローゼンの橋」を架け、その上を通り抜けるという意味で「架橋効果」、または「ブリッジ・エフェクト」と呼称される。

アッドゥーラ教 [edit]

「人は大地にあるべし」という教義を持つ星間宗教。
その宗主国たるアッドゥーラ教国では教皇の特認を受けた枢機卿他少数の人間だけが、必要最低限の資源獲得、貿易、防衛のためにのみ宇宙へ出ることを許されている。

インフラントン・インヴァイター [edit]

この世界の艦艇の主機関。
内部に「高エネルギー状態の子宇宙」を「招き寄せる」ことによりインフラトン粒子を抽出、エネルギー源とする。
通常、主砲や艦内設備等、全てのエネルギーをこの機関から賄っている。

APFシールド [edit]

Anti-energy Proactive Force Shield アンチエナジー・プロアクディブ・フォース・シールド(対エネルギー・プロアクティブ力場遮断)。
強力なフォース・シールドによって艦体をラッピングし、敵弾(指向性高エネルギービーム)の到達を防止するシステムで、この世界における全ての艦艇の基本装備となっている。
フォース・シールドは敵弾(ビーム)の固有周波数に干渉し、その効力を無効化するが、ビームの周波数は多岐に渡るため、あらかじめ複数の周波数に対応するフィールドを重複するようにレイヤー展開する。

エピタフ [edit]

約10センチ四方のキューブ。
謎の物質で出来ており、時折遺跡の中から発見される。
曰く、『手にする者は莫大な財を得る』。
曰く、『宇宙を統べる力の根源』。
曰く、『神への道が開かれる』等と、
その力について語られるが誰もその真実を知る者はいない。

エルメッツァ星間国家連合 [edit]

エルメッツァ星間連合小マゼランにおいて最初に発展した勢力であり、最大の勢力でもある。
艦隊の数は多いが勢力圏の広さに見合ったものでは無く、中央政府及び主要惑星以外は地方軍閥に任せきりというおざなりな防備しかしていない。その為小規模な内乱の頻発や海賊の跳梁により、中心部以外の治安は悪い。
経済的にも主要惑星のみが優遇され、辺境惑星は貧困に喘ぐといった構図が出来上がっており、さらに主要惑星への労働力の流入策を積極的に推し進めた為、辺境の若い労働力不足、過疎化といった構図的問題が永く未解決のままである。

オーダーズ [edit]

ロンディバルト銀河連邦議会の諮問機関。
議長をデクレマン・ユーキスが務める。
主要産業のトップクラスによって構成されているが、現在は軍需産業系統の人間が完全に牛耳っており、銀河連邦軍、及び連邦議会にも大きな影響力を持っている。

か行 [edit]

カルバライヤ星団連合 [edit]

かつてはエルメッツァの辺境地であり、一攫千金を狙う労働者達が埋蔵されている資源を求めやってきた星。
やがてその星から周辺宙域へと居住圏が拡大し、独立の気運が盛り上がった結果、エルメッツァ中央政府によって独立が認められた。

監獄惑星ラーラウス [edit]

プラズマ層により脱出は不可能と言われている大マゼランの監獄惑星。
当局により逮捕された札付きどもが多数収容されている。
囚人達は「ジゼルマイト」という鉱物発掘に従事させられている。

空間通商管理局 [edit]

あらゆる政府、星間国家から独立した存在であり、宇宙の航路、ワープゲートを管理する。
宇宙に住む人類の死生を握る施設であることから、禁忌不可侵の存在とされている。

グラヴィティ・ウェル [edit]

重力井戸。
宇宙船内に重力を創り出す装置だが、その仕組みはブラックボックス化され、完全には解明されていない。
人類はその技術のもたらす結果を受け入れるのみである。
エクシード航法と共にこの技術の発見が長期宇宙航海の確立に寄与した2大技術と言われている。

さ行 [edit]

SAVOS(サーヴォス) [edit]

シナプス制御用ナノマシン。
大マゼランの技術に由来する物で、元々は戦場における感情の乱れをコントロールする為に開発されたと言われている。

事象揺動宙域 [edit]

一般に「ゆらぎの宙域」と呼ばれている、宇宙に点在するサルガッソー的宙域。
この宙域では時間と空間と因果律が全て散逸した状態で漂っており、位相空間の測定が完全に不可能な状態となっている。
子宇宙(チャイルドユニバース)の形成過程でなんらかの理由により、複数の子宇宙が重なり合ってしまって形成された空間と考えられており、奇形的ワームホールの一種ともいわれるが正体は不明。
この空間に迷い込んだ者は、その存在確率が限りなくゼロに近づきながら拡散する。

始祖移民船 [edit]

太古に始祖達が、母星より宇宙へと散らばる際に使用されたとされる巨大移民船。
世代交代型の超長距離航行船だったと言われるが、今ではその存在は伝承の彼方である。

スークリフブレード [edit]

高位の0Gドッグ達によって愛用されている宇宙刀。
臨界点以上に加圧・加熱し、超臨界流体(Super Crifical Fluid)にした金属で刀身に被膜を作ることにより、あらゆる物質が超臨界流体によって融解・切断される。超臨界流体金属は絶縁体の性質も併せ持ち、刀身で熱線や電流を弾くことも可能。
もともと白兵戦において、艦の内壁を傷つけることの多いメーザーライフルを嫌って利用され始めたと言われるが、実際には個人戦闘に対する自信のアピールと言う意味合いが強いようだ。

ゼオスベルトユニオン [edit]

大マゼラン・ロンディバルト連邦領宙内のフリーの船乗り達が集うギルド的存在。
実際にはゼオスベルトと呼ばれる小惑星の密集宙域に集中するギルドを、まとめて便宜上このように呼称しているだけであって、このような組織が存在する訳ではない。
連邦内に所属する組織とはいえ、独立意識は高く、依頼があればどんなことでも引受けるタフな連中の集まりである。

0Gドッグ [edit]

宇宙航海者の俗称。
「航宙法」とは別に独特の「アンリトゥンルール」を持ち、それを破る者は唾棄すべき存在として軽蔑の対象となる。
アンリトゥンルールの最も有名な物は、戦いは宇宙で決着をつけ、地上の民間人を巻き込まないというもので、この思想は戦争においてすら援用される。
宇宙航海時代となって、航路を押さえれば実質的にその星の死命を制することが出来る現実もあり、地上への軍事攻撃は不必要で残虐な行為として非難の対象となる。

た行 [edit]

電磁レールキャノン [edit]

大型の質量弾を電磁誘導により加速、射出する対艦兵装。
APFシールドにより対レーザー防御の発達したこの世界では、命中率は低いものの打撃力は高い質量弾兵装として一定の需要がある。

伝染病エンバラス [edit]

ユーリ達の時代を遡ることおよそ100年前に、小マゼランにおいて流行したウイルス性の伝染病。
元は辺境惑星のみに存在する風土病であったが、航路の確立により航海者を通じて爆発的に流行した。
感染した患者は宇宙放射能に対する抵抗力が極端に弱まる為、航海者はもちろん、オゾン層のような放射線吸収層の弱い惑星においても多数の死者を出した。
大マゼランとの協力により、現在は治療法が確立されている。

特務機関ENR [edit]

特務機関ENR(=Espionage Network of Rondibult)はロンディバルト連邦大統領直轄の諜報組織であり、必要に応じて大統領の命を受け連邦各地において諜報任務にあたる。
議会の承認無しでは常備軍の動因が出来ない大統領にとって、唯一の直接戦力でもあるが、その戦力は小国規模にも満たないレベルである。

トリニオン機関 [edit]

星間議会のシンクタンク。
代表をノーレッジ・ワイマーが務める。
各星系の有識者によって構成されており、星間議会に強い影響力を持つ。オーダーズもトリニオン機関も軍事力を持つが、これは両議会には軍事を持ち込まずという建前によるものであり、実質的な両者の軍事的後ろ盾となっている。

な行 [edit]

は行 [edit]

フェノメナ・ログ [edit]

航海記録装置。
ただし通常の航海記録装置は艦艇に付随するものだが、こちらは艦長となった0Gドッグ個人に付随するデータを記録する。
ここには所有艦のナショナリティコード、性能諸元を初めとして、たどってきた航路、交戦記録等が全て自動記録される。
艦艇の乗員募集の際にはこのデータが公開されることが一般的で、0Gドッグ達はこのデータをもとに、命を預ける艦長を選ぶのである。

フェルメドシンホルモン [edit]

低重力障害に対するホルモン。
腎臓で生成されるビタミンDに替わるホルモン。
ビタミンD同様に、骨組織の代謝を促進している。
コレステロールから体内でホルモンに変化。
ビタミンDとは違い、低重力にあっても、カルシウムを効率よく骨に代謝する働きを持つ。
このため、宇宙空間にあっても、骨軟化・骨粗しょう症などの疾患が発生しない。

ボイドゲート [edit]

ボイドゲートには通常のボイドゲートと、「デッドゲート」と呼ばれる機能停止した状態の2種類が存在する。
デッドゲートは古い遺跡的な扱いをされており、空間通商管理局によるチャートにも記述されていない。

ま行 [edit]

マシンナリィタワー [edit]

ジーマ人はインプラントコーダーと呼ばれる通信端末を右側頭部に埋め込んでおり、他者とのコミュニケーションを言語を介さず直接脳から行う。
そのシステムを掌り、全ての情報の集約と発信を行っているのがマシンナリィタワーである。

メーザーブラスター [edit]

マイクロ波を用いた銃器。
水分子の動きを活発化させる。
照射された箇所は水分子の加熱により、部分的に焼き切れてしまう。
その性質から艦の内壁を傷つける恐れが少ない為、0Gドッグ達に好んで利用されている。

モスボール処置 [edit]

軍艦等を再利用することを考慮し、極力劣化することを防ぐため開口部などを防水、密閉加工し保存すること。
インフラトン・インヴァイターに対する減圧、封鎖処理も併せて行われる。

や行 [edit]

ら行 [edit]

わ行 [edit]

惑星開拓法 [edit]

かつては高名な0Gドッグだった「デラコンダ・バラコンダ」もこの法律により自らが発見した「惑星ロウズ」を自治領として統治。
領民の流出を恐れ「航宙禁止法」を制定し、ロウズの民を大地に縛りつけている。


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